お勧めの本
- J. フォン・ノイマン, 柴田裕之訳, "計算機と脳", ちくま学芸文庫, ISBN978-4-480-09413-1
- 情報系の学生さんにお勧めです. 計算機の構造と脳の構造について述べられている本です. 一通り情報の専門教育を受けた後に読むと計算機の構造についての理解が深まります. 学んでいる最中の学生さんんにとっても, 基本情報技術者試験を取得レベルで一度読んでおくとモヤモヤしてたものが少し晴れるのではないかと思います. 機械学習やニューラルネットワークについて学んだ後にもう一度読み返してみると良いかもしれません. (2017/06/18)
- 社内プレゼンの資料作成術
- プレゼンテーションスライドを作成するノウハウ本は数多くあります が、この本は、実際にビジネスの場で培われたノウハウが集約され ています。 できるだけシンプルな文字数で自分の想いを最大限伝えることがプレゼンテー ションに求められています。未だに沢山書いて沢山話して 伝える方法で勝負に 挑んでいませんか?勝つためのプレゼンをしたければ必読の書です。
- デザイン思考の道具箱
- デザインという言葉は, 斬新な色使いや形などの意匠を表す用語とし て使用されることが多いのですが, デザイン (design) を辞書でひくと「設計」 という訳がでてきます. 衣服や Web ページの意匠を意味するデザインを, プロ ダクトデザインと呼びます. プロダクトつまり製品が, 工業製品である場合に は, 特にインダストリアルデザインと呼ぶこともあります. 小職は, デザイン工 学部に所属していますが, デザイン工学部は, 意匠の創作だけを学ぶ所ではあり ません. 小職は学部名に含まれるデザインの意味を, より広い意味で捉えていま す. プロダクトデザインも, 何らかのシステムを設計することも含むと考えてい るのです. デザインするとは, 物を設計し, その物の意匠もデザインすることで あると捉えられます. 更に近年では, デザインするとは, これらに加え, その物 を使う人がどのように使い, その人がその物を使うことによって, いかに価値あ る経験が得られるかまでを設計する意味を含む言葉として使われるようになって います. そして, 場合によっては, タンジブルな物(実際に触れたりできる物) だけではなく, インタンジブルな物(目にみえない物)をデザインすることも含 みます. デザインについて, 考えてみたい方は, 「奥出直人著, デザイン思考の 道具箱」から読んでみることをお勧めします.
- シナリオ・プランニング
- 著者: ウッディー・ウェイド, 監訳: 野村 恭彦, 訳: 関 美和, 英治出版, ISBN978-4-86276-165-1, これから何かを始めるときに, 計画を立てて不測の事態に供える人が多いと思います. 皆さんは具体的にどのように計画を立てるでしょうか? シナリオ・プランニングでは, 何かが起ったときに, それに対応する戦略を含めて計画する方法について書かれています. 学習計画, 就職活動計画, 研究計画, ビジネスプラン, 人生計画などなど, 広い応用が期待できます. 計画の立てる方法について知りたい人にお勧めします. (2017/3/20).
- 魔法の世紀
- 著者: 落合陽一, 発行所 株式会社PLANETS, ISBN978-4-905325-05-5, コンピュータは, それ自身が高度進化してコンピュータ自体を人間が意識する必要がなくなったとき, それは魔法そのものになるという発想の下で 21 世紀がどのような世界になるかを予言しています. 20 世紀のコンピュータとは何だったのかを振り返りつつ, 未来を鮮明に描き出す手がかりを与えています. 「デ人思考の道具箱」の後で読むと, 落合ワールドをより効果的に感じ取ることができるお勧めの一冊です. (2018/08/09)
- 学問の発見
- 著者: 広中平祐, 発行所 講談社, ISBN978-4-06-512497, 大学へ進学する前に読んでほしい一冊です. 数学者が語る「考えること・学ぶこと」について書かれています. 本書の初刊は, 1982年であり 30 年以上も前に執筆された本です. 書中では, 20年後の未来, 21世紀についての予想も述べられており, 10年前~現在までの現状と比較しても納得のいく内容になっています. 何のたまに勉強しなければいけないのかという視点で読むことをお勧めします. 特に大学に進学する前, 入学後に読むことで, 「何故大学にまで通って勉強しなければならないのか」, 「一見して役に立ちそうにないことが, その後の人生にどう活かせるのか」を考えてください. (2018/08/28)