音の高さとは何だろうか?楽器の音について話題にするとき, 高い音や低い音とい う表現が使われます. ドレミファソラシドの各音の高さは, 低い方から高い方へ 順に並んでいます. 音の高さは, 感覚量といって人が感じた結果を表しています. 感覚量は, 人によって感じ方が違うため測った結果を直接比較できません. それに対して, 物理量は, 人によらず測ることができる量です. 音の周波数は, 音が1秒間あたり何回変化するかを表す物理量です. 音の周波数が高い程, 人はその音を高いと判断する傾向があり, 周波数と音の高さは比例関係としてよく対応しています. このため, 周波数と音の高さは, 物理量と感覚量という異る性質のものであるにも かかわらず, 同一視されあまり区別せずに使われています.

ここのデモでは, ラからラまでの1オクターブの音を聞き比べることができます.

ラ(440.000000 Hz)
シ(493.883301 Hz)
ド(523.251131 Hz)
レ(587.329536 Hz)
ミ(659.255114 Hz)
ファ(698.456463 Hz)
ソ(783.990872 Hz)
ラ(880.000000Hz)
Tips: 音の周波数は物理量であるのに対して, 音の高さは, 聞き手の主観を表わす感覚量です.